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28歳OLのテルコは、五カ月前にマモルと出会い一目惚れしてしまう。それからテルコの生活は全てマモルが中心になった毎日だ。仕事の途中でも深夜でもどんな時でも、マモルからの電話が何よりも最優先となった。マモルから食事に呼び出されれば、残業もせずすぐ退社するテルコは、もはやクビ寸前であっても、普通に彼の時間軸で生きることが幸せなのである。しかし、マモルにとって、テルコはただの都合の良い女…。テルコの想いは、完全に片思いでしかなかった。
そんなある日、テルコがマモルの家に泊まったことがキッカケで、二人は急接近する。浮かれたテルコは、すっかり彼女気どりである。頼まれてもいない家事や身の回りの世話に勤めていたが、結果マモルは突然連絡を断ってしまった。3か月後久しぶりにテルコはマモルから呼び出しをうけた。会いに行くと彼の隣りには、年上らしき女性の姿が…。

切ない、悔しい、幸せ、つらいなどの様々な感情の交差を見れる映画でした。こんな女の子いるいると共感できる部分が多くあり、すぐに映画に入り込んでしまいました。
成田凌さんがどうしようもなく最低な男を演じられており、腹立つーというところが多くあったのですが、とてもかっこよくて、許してしまいます。だからそこに依存してしまう女の子の気持ちが痛いほど分かってめちゃくちゃ感情移入してしまいました。現実味がとてもあって、なんかありそうありそうって感じで見れました。でも、どろどろしすぎてるわけでもなくて、邦画の良さを知れた作品でした。幸せになるってどういうことだろう、愛ってなんなのだろうと改めて考えさせられました。

注目キャストは主演の成田凌さんです。どうしようもなく最低な男を演じていましたが、ルックスが最強すぎて、なんか女の子が許しちゃう気持ちも分かりました。かっこいいのはもちろん、実力派の俳優である成田さんはファンも多く、今回のクズ男役は成田さんの新たな一面をみれる作品となっているのではないでしょうか。成田さんは様々な映画に出演されていますが、どの作品でも役にぴったりとハマっていて、ただかっこいいだけじゃない、本当に演技力も高く、たくさんの魅力をもっていて、今回も彼が作品の良さを存分に引き出していました。少し重い感じの内容も含まれている作品でしたが、どんよりしすぎているという感じではなく、成田さんの清々しい演技もあり、思ったよりもさっぱりと見ることができました。

一目惚れした男性の都合のいい女になった恋愛依存の女のひとを主人公にした映画です。恋は盲目、リアリティで痛々しいのですが、それを違う方向に見せる演技が素晴らしいです。
恋でも愛でもなく、恋人でもなく、実らない片思いの男性への執着心をリアルに描いた作品です。
若い頃、一度は経験があるかもしれない話で、時々友人がこのような体験を話していたことを思い出しリアルな切ないストーリーだと感じました。都合のいい女でも、恋は盲目ということが凄く心痛い映画です。好きになってしまい尽くしてしまうというのはよくあることだと思います。言葉では伝えられない気持ちも、その場の雰囲気と表情、話し方で伝える姿が素晴らしかったです。恋愛や人生について考えさせられる作品です。

岸井ゆきのさんが自分を失うほどに恋する姿を熱演した映画だとおもいます。恋は盲目といいますが、まさにそれを描いていました。
とにかくキャストがとても魅力的です。
この映画のように、音が静かな映画は演技力が問われると思うのですが、成田凌さん、岸井ゆきさんの、演技はすごく難しい映画の中でとても魅力的に感じました。
映画のなかで非常にハイレベルな演技が必要とされるような作品ですが、ごく自然に描かれています。
岸井ゆきのと成田凌の演技は自然すぎて、まるで映画ではないかのように？かんじてしまいました。
甘える時やぼーっとしている姿がごくごく自然でした。彼らが本当のカップルかのように何の違和感も感じられないくらい、素晴らしい演技でした。

現実にありそうな恋愛模様を描いているので，観る側としては今までの恋愛経験などから感情移入しやすい作品となっています。私は書籍から入ったのでストーリーは知っていましたが，映画も入り込めるほど過去の恋愛経験を掘り起こされるようないい映画でした。そして，色々なことを考えさせられる内容の濃い映画となっていて，見終わったあとにも良い意味であとに残る映画です。例えば，ある人の好きという感情が，もしかしたら他の人には執着と取られているかもしれないし，はたまたそれはただの憧れかもしれない，でも考えてもそれはその人個人だけのことなのかも…など。過去の恋愛にトラウマがある人は少し心の準備が必要がしれませんが，その時に感じた甘酸っぱいような感覚も取り戻せるのでとてもおすすめの映画です。

キャスト全員が素晴らしい演技をしていると思いますが，私がこの映画の中で注目したいキャストはナカハラを演じた若葉竜也さんとスミレを演じた江口のりこさんです。若葉竜也さんの細かい動き（静かに怒りを表すときに微妙に震える）や，彼女と別れるときのセリフがとても印象的でした。また，江口のりこさんが演じたスミレは最後の視線だけで何を考えているかが鮮明に分かり，これが目は口ほどに物を言うということかと感心してしまいました。ほかにも山田テルコを演じた岸井ゆきのさんや，田中守を演じた成田凌さんなど他の俳優さんも素晴らしい演技でしたが，私が個人的に強烈な印象を受けたのは若葉竜也さんと江口のりこさんのお二人でした。